以前にも書いているがこれは半分正解で半分間違いだと思う。
まず名称から紐解いてみると、『SEO』は『Search Engine Optimization』の略である。
日本語に直訳すると『検索エンジン最適化』となるが、意訳だと『検索エンジンに最適に解釈される為の手法などの総称』だと思われる。
どこにも『上位』などの言葉はない。
ただ『最適』を拡大解釈した時により上位にリストアップされる事もあるので100%間違いではないが、そもそもここに検索の条件が様々だという事は出てこない。
このあたりを整理して解釈するとSEOとはなんなのかが少し理解しやすくなるのではと思う。
超主観的SEO2
- SEOという言葉を聞く回数が減った2つの理由
- SEOとは← 今回の記事
- 検索サイトは誰の為のサービスか
↓今後の予定 - テキストと画像
- テキスト量
- コンテンツ量
- HTMLとCSS
- 静的ページと動的ページ
- スマホ用サイト
インデックス
次に意訳で『手法』と表現したが、これは決して技術だけでは無いと思うのでそうした。
以前から私が一番違和感をを覚えていた事は『SEOをすると一番とかに出てくるんだよね?』的な質問だ。
どこに違和感を感じるかというと、内容はさておき“その”SEOを実施すると、上位にリストアップされるかの様な空気だ。
多分この辺りがSEOの内容をあまり理解されていない中で発生してしまうやりとりなんだろうと思う。
ここで、『そうですね』などと簡単に返事をしてしまうと、『じゃあ後よろしく』と流れていく事が多い。
技術的なSEOという物があって、それが実施可能な業者にお願いすると効果が出ると理解されているのだろうと思う。
SEOが流行りだした頃というのは、前の記事にも書いているが、HTMLの記述などを見直すだけで効果が出せる事も有った。
ただ、この効果を検証すると、そもそも上位にリストアップされるに足りるコンテンツが備わっていただけとも取れる。
仮に全ての場合で業者任せでSEOが成り立つという事になると、コンテンツなど中身は全く評価の対象となっていないという事になる。
もしそのような事が有ったとしても、それはその業者が綿密に依頼元にヒアリングをしてコンテンツを作り込んでいるからなど、なんらかの事情が有るはずだ。
要するにSEOは技術だけではないという事だ。
従来と比べてCMSの普及など技術は一定のレベルまで来ている事もあったりするので、ますます技術以外の部分が重要になってきていると感じている。
その辺りを少し整理してみる事にする。
Googleの基本方針
まず、検索エンジンの最大シェアを誇るGoogleがこのあたりどう考えているかについて整理してみる。
SEOの為にという様なドキュメントでは無いが、『ウェブページとはこうあるべき』という様な考え方などは示してくれている。
Googleは基本方針として『検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。』としている。
この姿勢は表現こそ変更されているかもしれないが、従来から変わらない。
ウェブマスター向けなどのガイドライン
(https://support.google.com/webmasters/topic/6001981?hl=ja&ref_topic=3309300)
これは、検索サイトの重要性を理解した上でユーザーが無視されないようにという事かもしれないが、実は違うと感じている。
ある側面では言葉のままかもしれないが、Googleもビジネスであるという事だ。
そのあたりについては次回書こうと思う。
この言葉通りの事をしていると、精度に差が出る可能性は否めないものの、Googleでは相当の扱いを受けるという事なのだが、問題はユーザーである人間とGoogleの検索エンジンの理解の差である。
従来のそれよりは大きく改善され、例えば『これ』『あれ』『それ』などの代名詞は従来では全く理解されていない形跡もあったが、現在はある程度日本語の意味を理解できるようになっているとされている。
勤めて自然な文章にするのがベターだとされているはずだが、それの精度もまたわからない。
これは、人間でも内容にマッチする人としない人があるのと同じかもしれない。
少し丁寧すぎるぐらいで丁度良いのかもと思っている。
他には『ユーザーをだますようなことをしない。』ともある。
たとえばメリットを過剰に表現したり、誇大に表現したりする事だ。
誇大広告がダメなのはネットに限ったことではないので、当たり前かもしれないが。
SEOが必要な理由
話が多岐にわたって迷走しそうなので少し視点を変えて、SEOが必要になるケースを想像してみよう。私が考えるに、アピールするべきサービス、コンテンツなどが有り、それを出来るだけ沢山の人に知ってもらう必要があるので、考えた手段の一つがウェブサイトなどネットメディアの利用となる時だと思う。
要するに『アピールするべき何か』有りきだ。
このアピールするべき何かが明確になっている場合は、それをどれだけ丁寧かつ正確に伝わる様にするのかが求められる事になっていくと思うが、逆に明確で無い場合はプロモーションにおけるウェブサイトの役割が明確になっていないか、そもそも存在するだけでOKとされていたサイトかもしれない。
後者の場合は、SEOが必要と思う動機を辿って行けば『アピールするべき何か』にたどり着けるはずだ。
要するに『SEOが必要な理由』は『アピールしたい物事があるから』だ。
つまりSEOとは
色々書きたい様に書いてきたが、SEOとは、『自社および自身のサービスや商品、コンテンツが相応に評価され、それを探しているユーザーに見つかりやすくするための手法の総称』と定義しておく。前の記事にも少し書いているが、CMSやスマホへ対応が浸透するなかで、コーディングでSEOの差が圧倒的につくという事は少し考えにくくなってきている。
となれば、いかにアピールするべきをアピールするかだ。
制作業者は手段のスペシャリストとして必要だが、キーとなるのはSEOという耳障りの良い言葉で深く理解されていない時に欠落する可能性が高い『自社コンテンツのスペシャリスト』の存在だろう。
これは一人なのか複数人なのかは分からないが、この両輪が上手く噛み合って進む事がSEOにとって一番だと思うし、SEOの答えがそこにある様に思う。
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